グレーゾーンな娘

「グレーゾーン」とは、IQが健常か知的障害と言えるかのボーダーライン上に居ると、そう呼ばれる。
グレーゾーンだったらどうしたらよいのか?

娘の場合は、漢字の練習をしていると、何度も同じ字を書いているうちに棒が1本増えたり、英単語もスペルがおかしくなっていったりするところから、もしかしたら…と思い始めた。
思い起こせば幼少の頃は、音の出るおもちゃが嫌いで、音を出したい兄とバトってたり、「バイバイ」と手を振る時掌が自分の方に向いていたり、写真を撮る時の✌が自分の方を向いていたりと、この子ももしかしたら自閉症?と不安に思うことがあった。
その後は大きな問題もなくそのまま普通級に進み、小学校低学年のうちは何事もなくむしろ書き取りや音読は得意だったので、幼少の頃のそういったことは忘れかけていた。
でも高学年になり、先述のような書き取りでのおかしさや、思考もちょっと変わってたこともあり、幼少の頃のことも思い出したので、行政の教育センターでWISCを受けさせてもらった。
そしてその結果が、IQは平均からやや下。他も発達のバランスは良くないものの、特に知的推理が弱いと。
視覚的な課題が弱いので、漢字の書き取りや英単語もその影響だったと。
あとは、地図を見て自分で破断し何処かへ行くというのも苦手。
だから、電車が止まって迂回しなければならない時は、事細かに指示しないと自分では何もできない。

苦手なものは把握できIQも高くはないとわかったけど、これをそれ以上掘り下げて医師の診断を仰ぐか、でも診断確定したところで、得られる援助はほとんどないから、だったらその苦手さをこちらが常に念頭に置いてサポートすればよいのではないか、とのアドバイスを受け、学校の先生や塾の先生に情報共有し、難しさを理解してもらうことにした。

息子が自閉症スペクトラムでなかったら、多分気づかずに「ただの勉強が苦手な子」と括ってしまっていたと思うけど、本人の努力でどうにかなるものではないと知り、高望みは捨てることに。
本人には、もちろんIQがボーダーだったなどとは一切伝えていない。
そうすることで、自分で限界を決めてしまってできることに対しても努力しなくなってしまうのが嫌だったから。

今は繰り上げ合格した大学に通っているけど、就職するまでは気が抜けないな、と。多分事務処理能力は劣っていると思うので、大学の4年間で何か自分が得意で将来やりたいと思えることを見つけられることを願っている。

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